V系音源レビュー

V系のアルバムを好き勝手レビューします。たまに辛口なのは許して。気が向いたら書いていくスタイルです

BAROQUE「スケベボウイ」2002

コテ系からストリート系に

1.唄 ★★★ 曲圭

前作からヴィジュアルも曲ガラリと変えた曲。てかマジで変わりすぎだろこれ笑。あの変なヴィジュアルから、ただの好青年(笑?)の集まりで、曲に関しては当時流行っていたミクスチャーロックに。一体何があったんすかね…

2.しゃがれブギー★★ 曲晃

シャッフルリズムだが歌謡曲風の前作とは打って変わってストリート風味強め。ボーカルは意外と前作のような歌い方をしてますけど、雰囲気めっちゃかわってます。なんかミッシェルで似た曲あった気がする。

3.曖昧ドラスチックナンバー ★★★★ 曲万作

一見正統派ヴィジュアル疾走ナンバー。AメロBメロ転調&テンポダウンするのでなんだかもどかしい一曲。ギターの絡み合いはこれぞV系!なのでぜひ聞いてくれ。

総評★★★

もうバロックはここからソフビになっちゃってます。初期のが苦手な人も十分聞きやすいでしょう。

スケベボウイ https://amzn.asia/d/0Jecs8q

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

La'cryma Christi「In Forest」1998

1.In Forest ★★★☆ 曲HIRO
デビュー前にリリースした「Forest」の再構築版。
サビのメロはアレンジ前と同じですが、それだけでほとんど「Forest」とは全くの別物です。
ある朝に出会う森の中にあるミステリアスな教会感消えて、なんかふつうのポップロックです。

2.Lhasa (unplugged) ★★★★ 曲HIRO
アルバムの表題曲のアコースティックバージョン。
アルバム版は荘厳な雰囲気があって悲壮感ただよっているハードプログレバラードですが、アンプラグド版はストリングスを使用したり、中国の伝統楽器を使用していてラサというチベットの街があるのでちょっと行ってみたくなります。

総評★★★★
1曲目、2曲目とも既存曲のアレンジバージョンですが、かなり質が良くバンドの脂がたくさん乗っていた時期なので曲から感じるエネルギーやパワーがすごいです。

IN FOREST https://amzn.asia/d/8r0KxFz

Laputa「glitter」2002

ピコピコミニアルバム

1.POPular UPrising ★★★★ 曲Junji
いきなり強烈なテクノロック。バンドサウンドもはっきりしてるとはいえ、楽園に比べるとかなりハッキリデジタルに移行してますね。
メロもかなりキャッチーです。ギターと打ち込みサウンドの掛け合いがカオスなサイバー空間みたいで面白いです。

2.FACE ★★★★ 曲Kouichi
バンドサウンドより打ち込みのほうが強いデジロック。テクノほどピコピコしませんが、SF系のアニメのタイアップついてもよさそう。

3.In Coniusion ★★★ 曲aki
かなり複雑なリズムのミディアムなデジタルナンバー。もうこれはテクノポップ。AメロBメロはかなり暗いのにサビでめっちゃ明るくなるV系のお約束を守った曲。

4.Unusual ★★★★★ 曲Kouichi
これは完全に90年代のアニソン。なんかこれも金田一っぽいんだよな… 正式にタイアップついたmeet againといい、ついてないけどそれっぽいShapeといい…

随分キャッチーでバックで鳴ってる音もかなり明るい音色で、あまりV系らしさを感じない曲。

5.1234>>> 曲Junji
前曲から繋がってるやかましいテクノインスト。

6.Mr.Romance ★★★ 曲Junji
もう完全にデジタルに侵されてます。とはいってもV系のデジタルナンバーって、どれもなんだか中途半端でデジタルに振り切れてなくてなんだかもどかしいので、ここまでやってくれるのは正直ありがたい曲です。

総評★★★☆
名作ですが、正統派V系が好きな方は幻滅したらしい本作。確かに変わりすぎてますけど、根の部分は変わってないので僕はふつうに好き。

Laputa/glitter
https://www.amazon.co.jp/glitter-Laputa/dp/B00005Y10U

Laputa「楽〜ヘブン〜園」2001

後期だけどまだそんなピコピコしてないよ。

1.Blast-off Time 曲junji
junjiさん全開のカオスなサイバーインスト。
まるで今の世の中みたい。

2.Programized Heaven ★★★☆ 曲Junji
ハードなデジロックナンバー。99年までの正統派ヴィジュアル系を貫いていたLaputaも世紀とレコード会社変えたらピコピコし出しました。そして謎のニュース速報付き。
僕は正直初期Laputaより、後期Laputaの方が好きな変わり者なので、純粋にかっこいいな思います。ただコンセプトは厨二病

3.Silent on-looker ★★★★ 曲Kouichi
結構バンドサウンドな曲だけど、若干デジタル趣向も感じられるkouichiさんらしい正統派ヴィジュアルナンバー。だけど、これまでの曲とはかなり雰囲気が変わっており、デジタルな浮遊感+疾走系なのでかなり斬新な曲。

4.Devil's Waiting ★★★ 曲aki
いかにもjunjiさんが書きそうな曲だけど、akiさん作のダンスデジロック。最初英詞のところがあるみたいですが、エフェクトかけまくってて何言ってるか分かりません。

5.Sapless Heart ★★☆ 曲Junji
かなりピコピコしたシリアスなイントロから始まる爽やかなミドルナンバー。かなりポップで、メロディが昔のV6のアルバム曲に似たような曲あった希ガス

6.Dazzling Sun ★★★☆ 曲Kouichi
ちょっと退廃的なデジポップ。ギターがいいアクセントになっているシリアスな曲。あんま感想が出てこない…

7.Shape ★★★☆ 曲aki
デジタルな曲が続いてきましたが、ここからバンドサウンドが目立つロックに路線が変わります。meet againよりもシリアスな雰囲気でこっちの方が金田一っぽいですねえ。夜中の高速道路っぽいです雰囲気がめちゃくちゃあります。特にインター沿いのラブホの明かりとか浮かんでくる。

8.I cry "Dance" ★★ 曲Junji
その辺の昭和歌謡を狙ったバンドよりも、昭和歌謡っぽさが出まくってる曲。楽器隊は間奏部分だけ平成っぽく、その他のメロディとかは80年代のポップスみたいで懐かしさを感じます。

9.Borderline ★★★★☆ 曲Kouichi
レースゲーとタイアップついてもよかったんじゃねと思えるハードな疾走ロック。ロックンロールでジャンキーなギターとメロディアスなボーカルパートの組み合わせがイイ感じのキラーチューン。

10.Blindman's Buff ★★★ 曲Kouichi
Laputaのコンセプト、ダーク、ハード、メロディアスを忠実に守りきったスピードメタルナンバー。さっきまでピコピコしてたのは一体…

この曲だけはピコピコは然り、デジタル風味もない純粋なサウンドなのでV系好きな人はこれならよく思ってくれるはず。

前半聴いて萎えた人よ、この曲聴け。

11.Black Sheep ★★★☆ 曲aki
全体的にはバンドサウンドだけど、どことなくデジタルっぽいサイバー感がある、疾走ロック。
変態リズムを消したプラエネ期のピエロみたいです。

総評★★☆
後期はネタ切れでピコピコし出したとか、さんざん言われていた王道V系を貫いていたLaputaさん。

まあなんというか過渡期みたいな感じであり、発展途上っぽいです。次回作からは完全にテクノポップとかユーロビートとかやり出しちゃいます。

楽園〜ヘブン〜https://www.amazon.co.jp/dp/B00005HUTV/ref=cm_sw_r_tw_apa_glt_i_1HSEHJCSNH6KFVN4FG80

the GazettE「大日本異端芸者的脳味噌中吊り絶頂絶景音源集。」2004

3枚同時シングル集

全曲:大日本異端芸者の皆様

1.ザクロ型の憂鬱 ★★★
思ったよりも激しいハードロカビリー風の曲。
サビが終わったあとに軽くアコギのアルペジオやギソロ後のジャカジャカがいいアクセントになっています。
ラスサビ前にディルの予感みたいな棒読みのセリフが入ってます。

2.舐〜zetsu〜 ★★☆
若干黒夢混ざってるダウンチューニングで重低音マシマシのパンクナンバー。巻き舌など馬鹿にするような歌い方をしてるルキさん。声が高くなったディルの京さんみてえ。PVもコスプレしてるし笑。

3.未成年 ★★★★★
歌詞も曲も泣ける青春パンク。
歌詞を読むとぼっちでイキってる主人公の曲ですが、リア充の方でもこんな気持ちなったことある人もいるのではないでしょうか?

「強がってばかりじゃ本当の顔忘れちゃうから
たまに力を抜いて誰かに頼ることも大事です」

この歌詞は生きてく上で大事にしていきたいです。

総評
異端ガゼットの名曲

大日本異端芸者的脳味噌中吊り絶頂絶景音集 https://www.amazon.co.jp/dp/B000BKJI48/ref=cm_sw_r_tw_apa_glt_i_TQ3EGBKKMCAYQ7597F3X

BAROQUE「sug life」2004

1.opening
謎の文字が曲名としてCDジャケに書いてあるインスト

2.Style ★★★★★ 曲晃
いきなり名曲。V系というジャンルのバンドはたいていダークなスローナンバーか、ガンガン攻める系のハードロックから始めがちですが、こんな爽やかな近未来的シューゲイザーやるのかよ…

初期の頃は変な歌謡曲ばっか作ってた晃さんも、一皮むけてクソかっけー曲作ってきてこれはすげえ。ギター隊の掛け合いと、指弾きでギターラインをなぞってるようなベースラインもいい感じに化学反応が起きており、ギターの表現の幅広さを感じる曲。

3.ガリロン ★★★★ 曲圭
ハードミクスチャーポップな曲。なんかDragon AshのFantasistaを鬱っぽくポップにしたような曲。前曲と同様朝が似合う曲で、Dragon Ashの例の曲と曲構成もそっくりなので、かなり影響を受けたのだろうという感じの曲。
そしてサビでまた爽やかになってと、早朝に都会を散歩しながら聴くといい陶酔感に浸れます。

4.歪 ★★★★☆ 曲晃
ガチガチミクスチャーロック。ここまでヒップホップに全振りロック珍しい。今でこそこういうバンドとかいっぱいいるけど、いくらオサレ系でもここまでやるのはすげえ。歌詞は社会人の苦悩みたいな感じでけっこういい事いってますけど、怜さんは自分の声を楽器みたいな感じでひたすらラップしまくってるので、いまいち何言ってるかよくわかりません。

5.rump
インスト

6.ヒトのイロ ★★★ 曲晃
近未来的だけど意外と生音なスローな曲。この曲はやかましいスクラッチとかなく、ただ綺麗な音のギターでひたすら奏でている曲。もうちょいはっきり歌ってほしいところ。

7.exit ★★★★★ 曲圭
誰もいなくなった夕方の海辺でアコギ片手に持ちながら黄昏たくなるシューゲイザーバラード。これは後々のkannivalismとか復活後のBAROQUEでやる曲の第一弾的な曲。パソコンのキーボードの音みたいなリムショットの音が心地よく、ギターもボーカルも気だるげでまったりしていますが、そこに爽やかな感じもありとすごい曲。

8.ila ★★★★☆ 曲圭
夕暮れまったりミクスチャーバラード。かなりDragon Ashに影響されている曲で、これもまたラップ調だったりとまた砕けた歌い方で歌い上げています。学校の帰りとか仕事の帰りに聴いたらうっかり涙出そうな癒やし系曲なのでご注意を。

9.bug
次曲のイントロ的なインスト

10.Nutty a hermit. ★★★★ 曲圭
オサレ系もあんま関係なくなってきた近未来ミクスチャーロック。割とDragon Ashっぽさがちらほらと見えてきますが、かなりオリジナリティのある曲。シングル曲なだけあってかなりポップですが、打ち込みでなってる音除けば、かなりバンドサウンドが目立つとはいえ、あまり激しさがないのが特徴。それにしても、こんなセンスいい曲書けるのに初期の気持ち悪さは一体…?

11.sound of respire ★★☆ 曲圭
アニメのエンディングソングっぽいシューゲイザー要素のヒップホップ。今度はわりとしっかり目に歌ってくれているので歌詞が聴き取れるぞ。
こういう曲はちょっとあどけなさが残る声きれいなJKさんがいらっしゃったらカバーよろしくお願いします。

12.キャラメルドロップス ★★★☆ 曲圭
未練タラタラの失恋バラード。この曲の君とやらはChaplinの収録曲「butterfly」のイントロ部分で怜さんと一緒にギター弾きながら歌ってた女性ですかね?

原曲はかなり初期の曲ですが、あの独特な気持ち悪さもなくなってるので、ぶっちゃけシューゲイザーアレンジしてもしなくてもいい曲です。原曲のほうが切ないかも。

13.グラフィックノイズ ★★★ 曲圭
打ち込み系シューゲイザーハードロック。ボーカル以外Dragon Ashっぽいミクスチャー感なくなってる曲。テルミンらしき音がところどころバックで鳴ってます。

14.ending
謎の文字が曲名としてCDジャケに書いてあるインスト

総評 ★★★★★
もっとちゃんと宣伝していればかなりヒットしたであろうアルバム。

この後、ネタ切れと事件起こしてさっさと解散してしまいました。

sug life https://www.amazon.co.jp/dp/B0002J54XM/ref=cm_sw_r_tw_apa_glt_i_EHJA3SJKPDJVNW40RRA6

BAROQUE「Chaplin」2003

1.Cherry king ★★★ 曲圭
クラッチが入ったりとミクスチャー色の強いげだるげ日常ポップ。前作に唄とかいうDQNミクスチャーポップがありましたが、それ抜けば曲のヴィジュっぽさもあったのにそれは何処へ…

もうこの頃には怜は楽器的な歌唱法するようになったりと完全にバロックからbaroqueになっちまってます。歌詞を読むと陽キャの楽しそうな日常。陰キャが聴くとキツイと感じる方がいるかも知れない。

2.butterfly ★★ 曲晃
夜の歌舞伎町みたいな雰囲気のちょっと激しめなポップ。久々に原点回帰した欲求不満ぽいロック歌謡。
ベットの中ちょうだぁい♪って歌詞がいかにも欲求不満のびっちっぽくて気持ち悪いです。せっかく曲がいいのに歌詞で損してる曲。

3.baby baby ★★★☆ 曲圭
オサレなカフェで流れてそうなまったりミクスチャーバラード。もうちょいはっきり歌ってほしい感じもあるけど、ヒップホップ感あるからまあ良し。

総評★★★
シングルにしちゃちょっと弱いかも。フルアルバムの収録曲としてなら、なかなか光放ってたでしょう。

てか、こん時のドラムの方いいドラム叩きますねぇ。中西祐二さんという方が叩いてるみたいですが後年カリガリのサポートで叩いてるみたいです。どおりで上手い訳だ。

Chaplin https://www.amazon.co.jp/dp/B00008LL82/ref=cm_sw_r_tw_apa_glt_i_9VWQHZJ1PDHV01GSDD9J