V系音源レビュー

V系のアルバムを好き勝手レビューします。たまに辛口なのは許して。気が向いたら書いていくスタイルです

PIERROT「CELLULOID」1997

1.セルロイド ★★★☆ 曲キリト
パンドラの匣の収録曲をそのまま受け継いだヘンテコリズム曲。テーマは架空の変な生命体らしい。まるで悪魔を呼び覚ますかのようなギターのサウンドが癖になります。ベースの音量もはっきりしていてかなり動いているのでなかなかおもろい曲です。

2.Adolf ★★★ 曲アイジ
PIERROT教の宗教歌。キリトさんが作った例の振り付けがあり、ライブでの一体感は宗教のイベントです笑。
最初聞いたときはただ単にヒトラーの歌だなとしか思えなかったのですが、イントロからなぜか体が動いてしまうんですよね。あのフリは覚えると中毒性がすごいので皆さんは気をつけましょうw

3.脳内モルヒネ ★★★★★ 曲アイジ
グロテスクポップ。潤さんがギターシンセで変な笛の音を出していて不気味なイントロからはじまります。でも歌メロはかなりポップな歌謡曲というギャップがまた面白いです。歌詞は多感な思春期の少年が死のうとしているみたいな解釈でよろしいですかね?

4.Twelve ★★★★ 曲アイジ、TAKEO
地味にTAKEOさんも作曲に参加している曲。曲はEDEN期のLUNA SEAがやりそうな曲。歌詞はキリトさんにしては珍しくそんなにひねりもない失恋ソング。潤さんのギターシンセがもの悲しさを演出していてなかなか秀悦だと思います。アイジさんのギソロも必聴。ただなんかこの翌年にリリースされるトリカゴのプロトタイプ感は否めない。

5.鬼と桜 ★★★★ 曲キリト
和風な雰囲気をまとったバラード。デジタルサウンドを使ってもこの日本という感じをうまく表現できるのはすごいわ。イントロの完成度が高すぎてそれだけでもうお腹いっぱい。歌メロがけっこうしょぼいのでなんだか微妙に聞こえなくもないですが、楽器隊が素晴らしいので★+1。

6.HUMAN GATE ★★★★★ 曲アイジ
この先ずっと暗いけど生きて行かなければというなかなか珍しいタイプの人生ソング。よくあるのが頑張れだとか、希望だとか言ってますけど、実際そんなに明るくないですからね。僕は社会人ではないただのクソガキなのでよくわかりませんけど、この暗い今の世の中にものすごい響く歌だなとおもいます。

総評★★★★★
初期ピエロの完成系のミニアルバムです。6曲しか入っていませんがものすごい完成された曲が入っているのでお腹いっぱいになります。パンドラの匣では曲は素晴らしいのに音が軽くてスカスカでインディーズ感丸出しでしたが、そのスカスカ感がなくなりサウンド面も向上しているので必聴です。

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